屋外独立温室 / コンサバトリー・サンルーム / 小型・簡易・軒下温室 / 室内温室(ワーディアンケース)
独立系の温室に対して、一般家庭では家屋と一体となったコンサバトリーやサンルーム、風除室(玄関フード)などを植物の栽培施設として、兼用して利用する場合の方が多いです。
▼ コンサバトリー ▼ サンルーム ▼ 風除室(玄関フード、玄関囲い)
コンサバトリー(conservatory)とは、家屋と一体形の温室やガーデンルームを示します。語源はフランス語の「Conserve」(保存)に由来し、17世紀頃に南欧から持ち帰ったフルーツの保存場所として建てられたのが始まりとされます。18世紀になると貴族の富の象徴として建てられ、イギリスでは植物のための温室として広がり、気密性や空調、強度が発達・発展しヴィクトリア朝様式など生活空間として取り入れられるようになりました。
屋内の部屋的位置づけのサンルームよりも太陽光の取り込みと植物栽培を重視し、リビングやダイニング的役割を持つ屋外と屋内の中間的な温室に近い施設で、独特の空間として存在価値を持ちます。植物に囲まれながら食事やくつろぎの全天候型スペースとして利用されます。
イギリスで発展したコンサバトリーは、18世紀~のジョージ王朝風、19世紀~のビクトリア王朝風、20世紀~のエドワード王朝風など、それぞれの時代の建築様式によるレンガなどの基礎、木製のフレーム、ガラスから作られる重層な物でした。現在ではスチール、アルミ、樹脂などを組み合わせたフレームで、伝統的イギリスの様式にデザインされたコンサバトリーが主流となってます。
太陽光が取り込めるのはもちろんですが、換気用の天窓など十分な空調と暖房の設備ががないと、激しい温度変化により植物を弱らせたり、接する室内空間までも不快な環境にするので注意します。
サンルーム(sunroom)とは、大きなガラス窓をめぐらし、日光がよく入るようにした部屋です。太陽光を取り込み日光浴しながらくつろぐなどを目的として、設けられたガラス張りの部屋ですが、庭との中間的な環境で、建物の外に張り出し、壁や屋根などの多くの部分をガラス張りにした、温室的位置づけのコンサバトリー的な部屋もふくめて、サンルームと呼ぶことが多いです。
住宅の場合、南側に面したところに、テラス状のスペースを設け、屋根の部分や壁面あるいは庭への戸などもできるだけガラスを使って、明るく日光を取り込めるようにつくられてます。寒い季節に暖かい部屋として日常生活に使われますが、日中の日の差さない時間にも使えるようにするには、暖房を考える必要があります。
植物のための温室として使う場合には、温度環境を保つための設備の他に、吸・排水設備、水を扱うために床などをタイル張り、コンクリート、あるいは石張りなどの防水にします。
天井部までガラス張りになる場合は、スクリーンや天窓が付属してる場合も多く、空調や暖房の調節が自動制御されてる場合もあります。
風除室(ふうじょしつ)とは、人の出入りが多い公共性の高い建物や、住宅の入口(玄関)に設けられ、屋外の空気の流入と、調節された屋内の空気の流出を妨げる目的で設置された部屋です。空調による冷暖房効果を低下させないための空間で、「玄関フード」「玄関囲い」とも呼ばれます。
風除室の基本的仕組みは、屋内へ続く扉と、屋外に出るための扉が別々に設置され、一方の扉を開いても他方の扉が閉じてれば風が直接流入しないようになっています。屋外側の壁面や扉にはガラスが用いられていることが多く、一般住宅の風除室は、住宅の出入り口に増設されるように張り出した形で設置されることが多いです。
換気など十分な空調設備がないと、日の当る日中と、夜間との間に大きな気温差が生まれ、植物の生育には厳しい環境となる場合も多いです。
屋外独立温室 / コンサバトリー・サンルーム / 小型・簡易・軒下温室 / 室内温室(ワーディアンケース)